公益社団法人三浦青年会議所理事長に就任した 三冨 力也さん 南下浦町在住 37歳
未来を見据え今行動
○…こちらの目を真っ直ぐ見つめ、視線は外さない。淡々と語るのではなく、全身を動かし思いを表現する。しかし威圧感はない。むしろ親しみを覚える。言葉には説得力があり、第54代三浦青年会議所(JC)の理事長としての貫録と風格を漂わす。今年のスローガンは「刻み込め、その瞬間(とき)を」。一瞬一瞬の行動の積み重ねを心に刻み込んでほしいという思いが込められている。
○…今年は大きな事業が控えている。第63回関東地区大会三浦大会が夏に開かれる。1都7県8ブロック約8500人のJCメンバーが三浦に集結する。「無事に終わって良かっただけではなく、未来に繋がる形を示したい」と話す。「未来に向けた取り組みのスタートの年にしたい」と意気込む。
○…三浦海岸駅近くでヘアースタジオ「Shares(シェアーズ)」を営む。同店が掲げているのは「親子3世代で利用してもらえる店」だ。「共に年を重ね、思い出の1ページに加わるようなおもてなしを心掛けている」。若い頃は、天狗になった時期もあった。日本を飛び出し、単身イギリスやニューヨークで技術を試した。「現地での出会いや仲間の考え方から多くを学び自身が磨かれた」と振り返る。当時、技術はトップクラスでも内面は未熟なところがあった。「私たちの仕事はお客様を美しく仕上げること。そのためには自身の内面も磨かなくてはだめ」と話す。
○…家族ができ、そして子どもの誕生で未来のためにという思いを強く思うようになった。「子どもが成長した時、素晴らしい地域社会であるためにも、今から行動しなければ」。今年は今まで以上に、仕事とJC活動共に全力で取り組む覚悟だ。趣味は仕事と言い切る。「好きなことを仕事にしたから」と即答。その言葉に浮ついた感はない。見つめる先に見えているのは、住みよい未来の地域社会だろう。