三浦市子供囲碁教室の理事長を務める中山弘さん(79)が先月25日、囲碁の普及や入門者・初級者育成への貢献を称える日本棋院普及活動賞を受賞した。「長年続けてきたことが認められ嬉しい。囲碁仲間や市教委、保護者の協力があってこそ」と周囲への感謝を述べた。
15年ほど前から開かれている同教室には、幼稚園から中学生まで現在30人以上が通い、日々楽しみながら棋力を磨いている。指導者として一貫して重んじている方針は、礼儀作法の会得と子どものひらめきや考える力、集中力を引き出すこと。これまで教室を巣立った子どもたちの中には、当時史上最年少アマ名人からプロになった常石隆志棋士も名を連ねるなど、全国で活躍する人も多いがあくまでも「強いプロ棋士の育成をするのではなく、心身の成長を促すため」
指導は中山さんを含め、「三浦海岸囲碁サークル・ザル碁会」会員が担当し、教室は地域の世代間交流を深める場としても一役買っている。別名「手談(しゅだん)」と呼ばれ、一手ごと打つ石で相手との無言の会話を楽しむ囲碁。対局を通して自然と打ち解け、和やかな雰囲気が流れる。良かったことは褒めて一緒に喜び、悪いことは優しく諭す。これからも三浦の子どもたちの成長を温かく見守り続けていく。
三浦版のローカルニュース最新6件
「チェルSeaみうら」徹底解剖6月21日 |
|
|
|
|
|