日差しをたっぷり浴びて育った太陽と大地の恵みを、冷たいスイーツで召し上がれ―。涼しげな瓶の容器に入るほどよい弾力のそれは、一見して普通のプリン。鮮やかな黄色は、新鮮な卵を連想させるが、今回の主役は今が旬のとうもろこしだ。ひと口食べるとなめらかな舌触りと優しい甘さのあとに、ふんわりとした香りが鼻に抜け、茹でたてをがぶっと丸かじりしているかのようだ。
このスイーツを作ったのは、「菓匠かわもと」(初声町和田1682)の川本優子さん=写真。もともと知人の農家(横須賀市長井)が丹精込めて栽培するとうもろこしのファンで、夏に合う菓子の素材として使えないかとプリンを試作したところ、意外性が思わぬ好評を得たため昨年商品化に至ったという。
使われる品種は、「ゴールドラッシュ」と呼ばれるもので、糖度15度を超えるフルーツのような甘みが特徴的だ。素材の良さを活かすため、畑直送の採れたてをすぐに蒸し、削ぎ落とした実をジューサーへ。とうもろこし100%の搾汁に牛乳、クリーム、砂糖と、和菓子屋らしく寒天でシンプルに仕上げた。「本来の甘みを楽しんでもらうため、砂糖は控えめでヘルシー。子どもでも食べやすい一品」と川本さん。
同店では、これまでにもカボチャやトマトなど野菜を使った和菓子を販売。「夏ならではの新しい名物になれば嬉しい」
三浦半島とうもろこしぷりん1個285円(税込)。8月下旬頃まで販売予定。
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