オレンジ・白・紫など採りたての野菜の色と瑞々しい葉の緑。大地と太陽のパワーを受けて育った美味しく楽しい野菜の”花束”を召し上がれ―。
「野菜の素晴らしさは美味しくて健康になる、だけじゃない。見て楽しい1つのアート」と話すのは、イイジマ農園(金田)の飯嶋聡さん。同園で作られている根菜を使ったブーケが近年人気を博している。
このユニークな着想は、今から4年半前に遡る。三浦半島特産のレディーサラダ大根を生産するなかで、皮のピンク色を何かに活かせないかとの思いからだった。もともと花き生産者でもあったこともあり、試しにニンジンやカブなどをリボンで束ねてみると、目にも鮮やかな”根菜ブーケ”が出来上がった。「食べるのがもったいない」。女性客を中心に好評で、驚き喜ぶ顔に手応えを感じたという。
根菜にとどまらずトマトやイチゴを飾りつけたり、本来は処分してしまうキャベツやロマネスコの花をあしらうなど改良。現在は店頭や通信販売のほか、ブーケづくりのワークショップや農園を訪れる観光客の体験プログラムとしても活況で、野菜の新たな可能性を見出した。
農園運営で大切にするのは、「Fun to Farm」という思い。消費者が野菜を楽しむのは無論の事、「生産者もただ野菜を作るだけではなく、様々なことにチャレンジして農業を楽しむべき」との持論を語る。野菜ソムリエの顔も持つ飯嶋さん。その道のスペシャリストとして野菜と農業の魅力を伝えていく。
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