三浦市家庭教育支援チーム「はっぴー子育て応援団」はこのほど、県内で唯一、文部科学大臣表彰を受賞した。特色ある優れた活動が評価されたもので、メンバーは「やってきたことが認められて嬉しい」と喜ぶ。先月23日には吉田英男市長を表敬訪問し、受賞報告を行った。
家庭教育支援チームとは、孤立しがちな保護者や仕事で忙しい保護者などすべての親が安心して子育てや家庭教育が行えるよう支援する組織。おもに子育て経験者や民生委員、児童委員、教育現場を知る有識者などでつくられる。
地域が親子育てる
はっぴー子育て応援団(以下、「応援団」)は、2011年に活動をスタート。「地域の人とのふれあいを通して親子の成長を育む」を掲げ、トリプルPと呼ばれるより良い親子関係をつくる前向き子育てプログラムを取り入れた支援を行っている。14年に文科省から神奈川県初の家庭教育支援チームに認定。現在は11人が活動し、トリプルPのセミナーをはじめ、情報交換や相談の場を提供する「ママカフェ」、父親の育児参加を促す「家族deパーティー」、地元農家の協力による親子野菜収穫体験、子どもの国際的な視野を育てる「グローバルフレンズ」などを企画運営。横須賀市からの参加もあるといい、好評を博している。
垣根越え連携
活動のなかで重要視するのは、小羊保育園内にある三浦市子育て支援センターとの連携だ。友だちづくりや育児不安を解消する場として多くの乳幼児とその保護者が来所。応援団の活動周知・講座参加の促進のみならず、潜在的な困り事を拾いやすくすることで、よりきめ細やかな支援ができるという。
また、保育士には現場で役立つ子どもとの関わり方などをアドバイス。地域、行政、家庭をつないだ多角的な子育て支援を実現する。
このような多岐にわたる活動が「保護者の養育スキルを高め、児童虐待防止に寄与。三浦市の子育て環境向上に貢献した」として評価。応援団メンバーで講座のファシリテーターを務める松岡かおりさんは、「活動はまだ十分には認知されていない。『困ったから受ける』ではなく、三浦のすべての子育て家庭にトリプルPが行き届かせたい」と展望を述べ、「今後は三浦食材を知る講座を開けたら」と意欲を見せた。
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■トリプルP…オーストラリアで開発された親向け子育て支援プログラムで、「Positive Parenting Program」(前向き子育てプロジェクト)の略。子どもの行動や情緒問題の予防と治療を目的に作られ、世界25カ国で実施されている。
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