作詞家で詩人の勝承夫(1902―1981)が書き下ろし、長らく未完だった「油壷の歌」が、このほど完成した。4月29日(日)に歌舞島で行われる「『歌の町』碑前祭」で初披露される。
「飽かぬ眺めよ 荒井の浜よ 丘にのぼれば 日本の名所」――。「油壷の歌」と題された歌詞には、濃青色した鏡のような海、東京大学三崎臨海実験所、旧新井城、遠くに望む富士山など油壺の旧跡や景勝地が次々登場する。
勝は三崎出身の作曲家小村三千三とともに童謡「歌の町」のほか、三浦市歌や三崎の歌、市内小中学校校歌など三浦にゆかりのある楽曲を制作してきた。
1975年4月、小村が他界。遺品のなかから生前、勝が小村に作曲を依頼していたとされる原稿が発見された。余白には「追加の歌詞入れる 荒次郎をうたったもの」と記され、油壺で討ち取られた三浦義意を指すメモが残されている未完の詞。「このまま埋もれさせてしまうのは惜しい」と、小村三千三を偲ぶ会・三崎白秋会、両家遺族が協議し、完成させることになった。
付曲したのは、市内でピアノ講師や合唱団を主宰する和田智子さん(上宮田在住)。「歌による郷土学習」をテーマに音楽活動を行っていることから白羽の矢が立った。和田さんは「当たり前になっている美しい風景や壮大な歴史に改めて気づかされた。選りすぐられた言葉が整然と並び、隙のない美しさを感じた」と話し、曲づくりについて「大人も子どもも歌いやすい旋律を心掛けた」と振り返る。
碑前祭は午前10時から。歌の町・油壷の歌の献歌が行われる。見学自由。
また、チャッキラコ・三崎昭和館では「歌の町特別展」を5月13日(日)まで実施。両氏の功績をたどる資料のほか、油壷の歌の直筆原稿も展示している。毎週水・木曜休館、午前10時から午後4時。入場無料。
詳細は同館【電話】046・882・3156
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