母校の三崎小学校で生け花クラブを指導する 葉山 汀花(ていか)さん 白石町出身 44歳
伝統を気軽に、身近に
○…母校である三崎小学校で子どもたちに生け花を教えて、今年で3年目を迎える。華道の何たるかを解するより、まずは自由に創造し、形にする楽しさを体感してほしい―と、クラブ活動では、花材と花器を前にした児童たちへ「さあ、どうぞ」と一言。手助けするのは、よりよく見せるための微調整がほとんど。それでも出来上がった作品はどれも、大人顔負けの秀作ばかりだ。
○…「凛としていて、花を生けるのがとにかく上手だった」。池坊の華道家だったおばの存在もあって、早くから生け花に興味を持った。中学3年で始めて以降、技術と知識を叩き込んで免状を取得。34歳から華道教室を開いた。これまでの生徒は大人が大半。子どもへの指導はまた違うやりがいがあって、ときに新鮮だ。
○…「見た人の心を動かす、それが生け花」。そのためには自身がまず楽しむことが大事と説く。心に遊びと余裕をつくれば、自ずと作品にも胸の内が表れるのだという。そして、粋や面白さをどれだけ引き出せるかが腕の見せどころ。必ずしも「きれい」という賛美は褒め言葉にならないといい、「子どもたちが作品の前で『これ、どうなっているの?』って驚いて立ち止まるのが一番うれしい」と笑う。以前手がけた唐辛子を用いたユニークな作品を述懐した。
○…近年では、ドラマやバラエティ番組などで注目を集める華道。全体で見ると若者や男性の生徒も増えているというが、旧来の敷居が高い・難しいというイメージは依然として根強い。身近さを感じる機会が少ないからではないか。「それならば、体験できる文化教室をやってみたい」。回り道や失敗を恐れず、面白そうならやってみる。己の信念に従い、描いた夢の実現をめざす。