第41代三浦市議会議長に就任した 草間 道治さん 松輪在住 61歳
住みよい街へ「不断の努力」
○…第41代三浦市議会議長に今月20日付で就任。令和元年、4期目のスタートとともに就いたかじ取り役の責務に、表情を引きしめる。掲げるのは、市民に開かれた議会の実現と二元代表制の一翼を担う議会の役割を果たすこと。市民の意見に耳を傾け、真摯な議論を交わし、よりよい三浦をめざす。議員13人が一丸となって職務を遂行できるよう「自覚を持ってリードしていきたい」
○…12年前に政治の道へ。幼少期は率先して目立つような性格ではなく、どちらかといえば控えめな子どもだった。松輪で代々続く農家に生まれ、県立平塚農業高校初声分校へ進学。20歳で就農してから、地域や組合の取り組みに携わってきたが、市議になるとは露程も思っていなかったと振り返る。それでも「チャンスをもらったなら生かそう」と、持ち前のチャレンジ精神を力にこれまで議員活動にまい進してきた。
○…三浦の自然と畑に向き合うこと約40年。農家の民意も背負い、本会議一般質問では農業行政に関する質問を欠かさず、ライフワークとしている。一方、市人口に目を向ければ4万3千人を下回り、少子高齢化に歯止めがかからない現状だが、それは全国の自治体も同じこと。人口増をめざすのは第一義としながら、「減っていくなかでどう考えるか。小さいなりのまちづくりへ方向転換する時期にきている」と語った。
○…前年度の議会では、三浦国際市民マラソン大会実行委事務局での使途不明金問題や(元職)議員への度重なる辞職勧告決議など、コンプライアンスが厳しく求められる場面が多くみられただけに、監視機能の強化が喫緊の課題だ。議員の存在意義は、多様化・複雑化する市民ニーズに的確にこたえてこそ発揮されるもの。「不断の努力を重ねていく」と決意を述べた。