キッチンカーで地域に美味しい食と、にぎわいをお届け――。市内の貸切バス事業者がこのほど、キッチンカー(移動販売車)事業を立ち上げた。自社やイベントでの販売のほか、車のレンタルも構想。食を通じた地域活性化をめざす。
キッチンカー事業を立ち上げたのは、上宮田に本社を構える(株)三浦観光バス常務の根岸辰也さん。地域活性化を目的としたアンプ・ヴィレッジ(株)を今年5月に設立し、社長を兼務する。
今月7日には、三崎の海南神社境内で催されたイベント「夏詣」に初出店。タコライスや飲み物を提供し、好評のうちに終了した。
かつて飲食業に従事し、現在は観光業に携わる根岸さん。地域のにぎわいと食が深くかかわりあっていることに着目していたこと、幼い頃から飲食店経営に興味を持っていたこともあって、キッチンカー購入を決めたという。
レンタルも視野
根岸さんの構想では、食材豊かな三浦を市内外へPR。農家や魚市場で出た規格外品などの未利用食材をはじめ、福祉作業所などで作られた食品を買い上げ、積極的に活用。これにより地域のフードロス問題や就労支援に寄与でき、「経済循環を図れるのではないか」と話す。
また、試験店舗として貸し出すことで飲食店の開業をめざす人を後押しする。「開業には多額の設備投資が必要。トライアルの場として使ってもらいたい」。ゆくゆくは、ブランディングや申請支援などを行う創業支援も視野に入れている。
今後、自社敷地内での営業(不定期)を中心にイベント出店などで需要を拡大。「市内には商店のない地域もある。配達弁当のような仕組みも作ってみたい」と根岸さんは意欲を見せた。
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