貧困や飢餓の解消、教育格差是正など17の目標を掲げ、2030年までにすべての国連加盟国が達成をめざす「SDGs」(持続可能な開発目標)。神奈川では県を筆頭に市町村、民間事業者や市民団体などが達成に向けた活動を展開し、県内の青年会議所(JC)も推進している。
公益社団法人日本青年会議所関東地区神奈川ブロック協議会では、あす9月7日(土)に開催する神奈川ブロック大会横須賀大会事業のひとつ、「SDGs×商店街 商店街17色化プロジェクト」に取り組んでいる。
事業の旗振り役は同大会副委員長で、三浦青年会議所の香山賢一郎さんだ。SDGsが国連で採択されて4年。認知度は依然として低い現状を危惧し、啓発活動に乗り出した。「まずは身近なストローから関心を持ってもらおう」
多くの飲食店が日々消費するストロー。これらプラスチックごみが起因する海洋環境汚染は年々深刻化する。先の17目標の1つに「海の豊かさを守ろう」との記述もあり、世界的に脱プラスチックの動きが加速している。
香山さんは使用後、微生物によって水と二酸化炭素に分解される植物由来の「生分解性ストロー」に着目。横須賀市内のどぶ板通り商店街と三笠ビル商店街に協力を打診し、サンプルを個店に配布しながら賛同を求めてまわったという。
反応は上々。「従来品からの切り替えや子ども会での使用の検討、手づくりのポップで取り組みを紹介してくれる店舗もあった」と手ごたえを語る。今回は開催地である横須賀の商店街との連携だったが、今後は三浦JCとして市内での呼びかけにも意欲を見せた。
なお、取り組みの様子は、神奈川ブロック大会の会場(横須賀市文化会館)でパネル展示される。
代議士や芸人が登壇
神奈川ブロック大会(横須賀大会)では、3つのフォーラムと子どもから大人まで楽しめる体験コーナーを用意。
午前9時45分から始まる回は、「神奈川とひとをつなぐフォーラム」。「日本江戸しぐさ協会」代表理事の山内あやりさんと県内高校生が地域コミュニティの課題解決の糸口を探るほか、横須賀出身の落語家・瀧川鯉丸さんによる高座もある。
11時30分からは「人と人をつなぐ徳育フォーラム」と題し、「ヤンキー先生」で知られる義家弘介衆議院議員を招いて、教育現場で生徒たちと向き合ってきた経験をもとに、人と人とのつながりから生まれる思い遣りの心の大切さを語る。
メインフォーラム「笑顔あふれる、未来(あす)へ」は2時から。講演には衆議院議員で横須賀青年会議所に所属する小泉進次郎さんが登壇。SDGsの観点を交え、「世界ふしぎ発見!」元ミステリーハンターの末吉里花さんと横須賀や日本の未来をトークセッションする。また、複数の“ドラゴンボール芸人”も登場し、横須賀やSDGsをネタにしたモノマネやコントを披露する。
そのほか同館駐車場では11時から2時、自衛隊ブースを設け、子ども向けの制服試着やアクロバット飛行を披露する航空自衛隊所属の「ブルーインパルス」のVR(仮想現実)体験、車両展示を実施。横須賀の人気グルメイベント「カレーフェスタ」と「パン祭り」のコラボ企画が開催され、海軍カレーとネイビーバーガーなどが味わえる(10時から3時)。
すべて入場無料、事前申込み不要。問い合わせは栁田さん【携帯電話】090・9847・8883
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