レンタルが始まったトゥクトゥク
上宮田の三浦レンタカーが、先月末からタイの三輪自動車「トゥクトゥク」のレンタルを始めた。新たな移動手段による市内周遊を主軸とした地域活性化がねらいで、利用者からも「開放感がある」と好評。レンタルのほか、観光プログラムの提案やイベント利用なども視野に入れており、今後、三崎地区の事業者らと連携して広域的な観光振興に結びつけたいとしている。
トゥクトゥクは、タイ観光の名物ともいわれる三輪自動車タクシー。日本国内では普通自動車運転免許（ＡＴ限定含む）で運転できる手軽さと、窓やドアがない開放感、青や黄色など目を引く派手なカラーリングが人気となり、愛好家やレンタカー、送迎車として導入する企業が増えている。
「『トゥクトゥクに乗ってみたい』。そこから三浦に興味を持ってもらい、実際に訪れ、市内観光につなげたい。車・バス・タクシー・自転車に次ぐ、新たな移動手段が地域活性化のきっかけになれば」と話すのは、同社常務の根岸辰也さん。
同社は三浦海岸駅前に事務所を構え、レンタカー事業を展開するほか、親会社はレンタサイクル運営協議会に加盟。貸し出し拠点も有している。とくにレンタサイクルは活況で、年々利便性が向上。三崎や城ヶ島などで多くの観光客が利用する。その一方で、三浦海岸をはじめ、他地域に横断する広域的な回遊性は依然として低いと分析。市の南北をつなぐ東海岸線はドライブコースとして人気も高いことから、潮風を感じながらトゥクトゥクでの移動を体験として楽しんでもらおうと導入を決めたという。
先月末のレンタル開始以降、利用者からの評判も良く、手ごたえを感じている。地元ではレンタカーとトゥクトゥクをあわせた「レントゥクー」の愛称が生まれ、親子連れの観光客からは「子どもが喜ぶ体験ができた」と嬉しい反響もあった。
今後の展望について、着地型観光プランも構想。地域間や同業者などさまざまな連携を検討し、根岸さんは「来訪した観光客がより楽しめる仕組みをつくれたら」と意欲を話した。
レンタル料金は１時間３８００円から６時間１万５８００円（税別）。営業は午前９時から午後５時（年中無休）。
詳細は同社【電話】０４６・８８８・５００３
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