「長年楽しんできた趣味の世界をご覧あれ」――。 写真やジオラマ、手づくり甲冑などを展示する作品展が、11月22日(金)から湘南信用金庫久里浜支店4階ギャラリー(横須賀市)で開かれる。三浦市内からは小網代在住のアダチ・クリスティさんと土橋敏夫さんが出品。自慢の労作を披露する。
イベントテーマの「湘南に生きる老人たちの笑って喜ぶ文化祭」から、笑喜会(しょうきかい)と名付けられた同グループ。7人の“趣味人”が集まり、個々の好きなものを通じて友好を深めている。
探究心で制作
アダチさんは、鎌倉時代に三浦半島を拠点に隆盛を誇った三浦一族を研究。好きが高じて、新井城や同城の要害だった引橋の様子を2年かけてジオラマにした。
きっかけは自身の建築デザイン事務所向かいに丸く盛り上がった小さな山だった。探究心に駆り立てられ調べると、三浦道寸に忠義を誓い、新井城落城の際に自ら命を絶った4人の義士の塚だと知った。「三浦道寸の人間像、3年の籠城に耐えた難攻不落の新井城とは。惹かれるように歴史にのめり込んだ」とアダチさん。現在の引橋周辺の尾根を再現するジオラマ制作を思い立ち、国土地理院の地図をもとに少しずつ地層を重ねるように地形を作り出した。自然をいかした美しさと、侵攻を防ぐ強さに改めて気づき、その後、新井城づくりにも乗り出したという。「身近な油壺に美しく、すばらしい城があったことをたくさんの人が知る機会になれば」
懐かしの電車一堂に
東京都板橋区の出身で、自宅のすぐそばを東武東上線が走る街で育った土橋さん=写真右=は、幼い頃から鉄道模型に魅了され、これまで数百の模型を自作している。車体はボール紙で作られ、内外装の細かなパーツも木材や針金など極力身近な材料で再現するのがこだわりだ。
今回披露するのは、東武東上線のフライング東上号や同8000系通勤型電車、急行用貨物ワキ100、昭和33年に上野青森間を結ぶ特急列車として誕生した「はつかり」などの郷愁誘う列車や城ヶ島・胴網海岸のジオラマ。土橋さんは「懐かしみながらぜひ楽しんでほしい」と話した。
当日はレールが敷かれ、80分の1スケールの鉄道模型を走らせる体験コーナーも設置する。
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会場は京急久里浜駅前、入場無料。日時は22日(金)・23日(土)午前10時から午後4時50分、24日(日)午後3時まで。
その他の出展者は岩田俊二、雲野一、坂上勝彦、松本勉、夏目芳行(敬称略)。
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