9月は「世界アルツハイマー月間」。認知症に関心を持ち、症状や家族支援などに理解を深めてもらおうと啓発活動が行われているが、誰でもかかる可能性のある病気であり、早期発見・早期治療の重要性の啓発も大切と言われている。
三浦市では、早期診断・早期対応に向けて、認知症またはその疑いのある人や家族を訪問支援する「認知症初期集中支援チーム」が、2015年度から活動している。14年の介護保険法改正で各市町村に設置義務が課せられ、当初は福井記念病院地域連携室に設置。県内で初めて精神科病院への委託方式を取っていたが、昨年度から三浦市高齢介護課に拠点を移管した。2019年度までに訪問した延べ回数は約560回にのぼり、必要に応じて、医療機関の受診や介護保険サービスの利用説明・支援、情報提供などを行っている。
チームは医師や保健師・社会福祉士をはじめとした医療介護の専門職などで構成され、地域包括支援センター(認知症地域支援推進員)や行政、かかりつけ医らが連携。適切な医療や福祉サービスを受けることで、安心して住み慣れた地域で暮らせるようサポートする。対象は在宅で生活する40歳以上の市民で認知症またはその疑いがあり、▽医療・介護サービスを受けていない、または中断している▽医療・介護サービスは受けているが、認知症による症状が強く対応に困っている人など。支援期間は概ね6カ度で、相談窓口は地域包括支援センターに設けている。
物忘れや普段と違う行動など兆候が見られても加齢と思い込んだり、家族の理解不足や本人の強い拒否などで受診が遅れ、症状が進行する場合もある。重症者を増やさないため、チームが早期に介入する必要があり、「まずは地域包括支援センターに相談してほしい」と高齢介護課。「仮にチームの支援対象者でなくても、利用可能なサービスを案内するなどサポートできることもある」と話している。
支援相談は、三崎地区は【電話】046・876・7557、初声・南下浦地区は【電話】046・881・3351へ。
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