「おやこのあそびば こちょ」代表で親子イベントなどを企画する 出口 彩さん 諸磯在住 29歳
3児のママが作る居場所
○…「三浦は自然が豊かで子育てにはいい環境。だからこそ、子連れで楽しめる場所がもっと増えたらいいのに」。親子の交流を促進するプレイルームづくりの原点は、第一子出産後の強い実感だった。「それならば自分ができることからやってみよう」と、1人で立ち上げたという。「こちょ」は、次女の「チョコ」の言い間違えから。「チョコレートのように皆に愛される場に」との願いを込めた。
○…横浜市出身。都内の病院で小児科や産婦人科の看護師として勤務。もともと人とかかわることが好きで選んだ職業だったといい、育児休暇中の今は「こちょ」の活動が社会とのつながりを持つ機会になっている。先月末の初回は約20人の親子が参加。祝日開催ということもあり、父親と一緒に来場する姿も見られ、「パパも来やすい雰囲気で嬉しい」との感想に、手ごたえとニーズの高さを感じた。
○…現在、3人の育児中。その傍らで3月からSNSを開設し、「あそびば」の開催告知だけでなく、潮風スポーツ公園の遊具設置や子連れ歓迎の飲食店、新規開店したスーパーマーケットなどの情報を掲載する。「一歩踏み出してみたら、協力してくれる人や楽しみに待ってくれる人のつながりが増えている」と、三浦の人のあたたかさを改めて噛みしめた。
○…モットーは「ピンチをチャンスに」。「コロナ禍で行動が制限され、子育て中に自分の時間が取れないなかでも、学びや好きなことをしたい」と、今夏には託児付きのワークショップを計画。さらには、産後うつ防止を見据えた市内の妊婦のためのコミュニティづくりも構想する。「楽しみながら子育てできる三浦にしたい」と、実体験から生まれたアイデアに意欲を見せた。