神奈川県のレッドデータブックで絶滅危惧種に指定されている「ニホンアカガエル」のオタマジャクシを、市立初声小学校(八巻貞司校長)の3年生70人が今月15日、市内の川に放流した=写真上。同校と保護活動に取り組んできた京急油壺マリンパークが繁殖させたおよそ5千匹で、飼育員が生態などを解説したあと、川に移動した子どもたちは「元気でね」などと呼び掛けながらスロープで”里帰り”させた。体験を振り返って米本拓真さんは、「オタマジャクシが可愛かった。大きくなるのが楽しみ」と感想を話していた。
草に覆われた中州や寄州などの多い川の上流で放たれ、今後の生育を見守るという。
2009年にマリンパークが川で保護した成体5匹を施設内で繁殖させ、約200匹まで増やすことに成功した。その後、教員研修が縁で18年には、当時の4年生が総合学習の一環で校内のビオトープで約1千匹のオタマジャクシを飼育。川へ放した。
ニホンアカガエルは、日本固有種のカエルで、本州から九州に分布。体長約4〜6cm。水田や浅い水たまりになどに産卵する。以前は同校周辺でも生息していたが、川岸と川底をコンクリートで被覆する三面護岸や水田の減少などで止水域がなくなり、ニホンアカガエルの生息環境が変化。個体数が激減している。
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