京急油壺マリンパークは今月5日から、パソコンやタブレット端末を使って水中ドローンを遠隔操作し、魚やサメなどの映像が楽しめる日本初のサービスを開始した。全国どこからでもアクセスでき、早朝や深夜の生き物の様子も観賞可能。同館は「非日常を楽しんでもらえたら」と話している。
同サービスは、同館の「回遊水槽」内で水中ドローンを操作し、その映像を見ながら“水中散歩”が楽しめるというもの(1回約10分/500円)。視界360度のパノラマの海を再現した人気の水槽には、全長3mを超える大型のサメ・シロワニや狂暴なオオメジロサメ、魚の群れなどが泳いでおり、夜間や早朝など普段は見ることのできない同館の営業時間外の生き物の様子を観察することもできる。
今年9月末での閉館が発表になってから、「最後にもう1度見たい」と、休日を中心に来館者が増加。しかし、一方ではコロナ禍や「近くに住んでいない」といった理由で訪れることができない人も多く、53年間の感謝の意と、こうした声にこたえようと企画したという。
また、同館は閉館後も、他の水族館に生き物が引っ越しするまでの間、飼育管理を継続する。そのため、入園料収入がなくなったあとの餌代をねん出する必要があり、水中ドローン利用料から経費を差し引いた全額を充当。支援を呼びかけている。
長期療養児支援も
水中ドローンにかかる費用を差し引いた利益が実際にかかる餌代を上回った場合、県立こども医療センター(横浜市)に全額寄付を予定。
さらに小児病棟に長期入院中の子どもたちが希望すれば、病室から操作体験できる無料イベントを9月末まで行うという。
専用サイト【URL】http://drone.aburatsubo.co.jp/で、6日前から予約可能。クレジット決済のみ。利用は午前9時から翌8時まで23時間稼働する。なお、iPhoneはカメラ動画のみ、ドローン操作不可。
詳細は同館【電話】046・880・0152
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