連載 100まで元気!健康ワンポイントアドバイス 三浦市社会福祉協議会 成田慎一
第四十三回「コロナフレイル実践編【11】」
今年も残すところあとわずかとなりました。10月になるまで、幾度かの緊急事態宣言の影響を受けて自粛を余儀なくされてきましたが、少しずつポストコロナの光明が見えてきた1年だったのではないかと思います。
今年を健康面から総括すると、まずは運動習慣の有無によって体の衰えに影響があることがわかりました。特に、筋力の項目では、握力の低下が顕著に出ていたのではないでしょうか。また、歩く速さにおいても、コロナ禍前と比較すると、遅くなっていると自覚する人も増えていました。次に、お口の健康(オーラルフレイル)についても、たんぱく質の摂取回数が不足し、体重減少になっている場合や会話量の減少により、滑舌が悪くなっている場合などが見受けられました。
そして、前回もお話しした社会参加。外食が難しい中、独りで食事をとる「孤食」の状態が長く継続していたり、病院と買い物以外の外出機会がなくなり、家に閉じこもりがちになっていたり、外出の機会が総じて減っていました。これからも寒い日が続きますので、この影響が続くと考えられます。家の中で出来ることと屋外で出来ることを分けて、運動と活動の量が減らないよう、工夫していただきたいです。また、お正月をはさみますので、食べ過ぎには十分気を付けてください。来年も「未病ウォーク」や「フレイルチェック」などで、皆様と元気にお会いできることを楽しみにしております。来年が皆様にとって、より明るい年になることを心より願っております。今年もありがとうございました。
(つづく)
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