二十歳の門出を祝福する「はたちのつどい」が1月9日、三浦市民ホールで開かれた。今年の対象者は325人で、そのうちの1人が金田出身の佐久間翔士さん。強豪として知られる産業能率大学サッカー部で、センターバックを務める2年生だ。
数多くの大学が点在するため、毎年激戦が繰り広げられる「関東大学サッカーリーグ」。1部・2部(次年度から3部制)各12チームあり、前後期を合わせて22試合の総当たり戦で、年間成績が決定される。産能大は2部になって、5シーズン目に突入。プロのスカウトからも注目を浴びる。
ユニフォームから屈強な足を覗かせる佐久間さん。身長180cmという恵まれた体格を活かし、圧倒的なフィジカルでチームを牽引。「泥臭く体を張るのが持ち味」と”守りの要”として貢献している。
父は良き理解者
3きょうだいの次男。南下浦小学校に入学すると、「三浦旭SC」のコーチだった父・栄一さんの影響で競技を始めた。すると類稀な才能を発揮。中学ではクラブチーム「ライオンズSC」(横須賀)に所属し、小中ともに県トレーニングセンター(通称・トレセン)に選ばれる優秀な選手として一躍名を馳せた。
高校時代は「湘南ベルマーレユース」(U―18)の一員に入った。平塚市の寮で生活し、勝負の世界に身を置いた。「足元がうまい奴ばかりだった」。錚々たる顔ぶれが並ぶ中で劣等感を抱き、初めて壁に直面した。当惑しながらも自身の殻を破り、厳しい練習に耐えうるマインドを確立。それまでフォワードだったが、監督の勧めでセンターバックに転向すると、粘り強さを遺憾なく発揮した。
「調子はどうだ」。親元を離れた息子に父はまめに連絡をする。「ずっと『スポーツは人を感動させる』と言われてきた。自分も観客の心を揺さぶるプレーができたら」。父の想いは確かに受け継がれている。
世界を席巻する存在に
課題は攻撃面。投げられたボールにトラップもしくはダイレクトで合わせ、パスやシュートの精度を上げる。「無意識に反応できるようにならないと」。決しておごらず努力を重ねる。
体づくりもトレーニングの一環。「食堂のおじさんに感謝」と大好物はチンジャオロースで、山盛りご飯と一緒に食べる。絶対に残さないのがモットーだ。
「夢はドイツでプレーすること。『あいつがピッチにいれば負けない』と言われるような存在感を示したい」。脚光を浴びる日を想い描きながら翔けていく。
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