新型コロナウイルス感染防止策として2020年から国が推奨してきたマスク着用が、3月13日から「個人判断」となった。マスク生活がひと区切りを迎えた中、市内の学校や施設などでは、さまざまな反応が見られた。
厚生労働省は、3月13日以降のマスク着用について、「個人の主体的な選択を尊重し、個人の判断が基本」とした。
それに先立ち、三浦市教育委員会は、3月8日に開かれた市立中学校の卒業式では、「卒業生に着用を求めない」「教職員や在校生、保護者、来賓には着用の協力を呼び掛ける」といった方針をまとめた留意事項を各校に通知した。
110人が門出を迎えた三崎中学校では、「晴れの舞台なので友達と相談した」と始めからマスクを外した素顔の生徒や「感染するか心配。ずっと着けていたから違和感がある。恥ずかしい」と最後までマスクを外さなかった生徒など、それぞれの姿で式に臨んだ。
コロナ禍に見舞われ、卒業生は入学と同時に臨時休校になり、2カ月遅れで分散登校。3年間のマスク生活を余儀なくされた。小清水宣雄校長は「窮屈な思いを強いられてきた皆さんの人生が幸せなものになることを期待しています」と挨拶。卒業生の前でようやく祝辞を述べたという同校PTA会長の前山裕治さんは「行事の制限が続く中でも何かを成し遂げようと努力したことは無駄ではない。努力は”成功”ではなく”成長”だから」とエールを送った。生徒たちは「仲間の大切さを学び、最高の時間を過ごせた学校生活だった」と胸を張り、巣立ちの日は笑顔で溢れた。
マスク着用について、市教委はきょう17日に行われる小学校でも卒業生に着用を求めないが、在校生には3月31日まで着用を促す。市職員は、基本的に個人の判断に委ねるが、医療機関や窓口では着用するなど、市民に不安を与えないよう適切に対応するとした。三崎港で「うらり」を運営する三浦海業公社では、スタッフに対して着脱の強制はしないが、着用を推進。来客者と各テナントは一人ひとりの判断に任せることに決めた。
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