第43代三浦市議会議長に就任した 出口 眞琴さん 小網代在住 65歳
初心忘れず改革へ前進
○…今春の統一地方選を経て、市民の声を代弁する新たな13人が揃った三浦市議会。5期目のスタートとともに、その舵取り役となる重職に就いた。「若手・中堅・ベテランが集まり、議会運営上バランスも良い。『三浦を魅力あふれるまちにする』という志は一つ。多角的に示される意見を丁寧にまとめていきたい」と覚悟を口にする。
○…生まれも育ちも小網代。高校卒業後、横須賀で包装資材の営業マンとして働きながら、家業である油壺の民宿を手伝った。転機は50歳の時。元々は地元議員を影で支える立場だったが、「市政を動かす一人になりたい」という想いが高まり出馬。初当選を果たした。議会報告会の開催や議会だよりの発行、You Tubeでの配信などを通し、「市民に開かれた、市民のための議会」をめざしてきた市議会。「しかし、まだ政治に関心のない人も多い。我々の活動にどう目を向けてもらえるかが課題」と気を引き締める。
○…ふるさと納税の返礼品に登録された「小網代湾海底熟成ワイン」プロジェクトの立ち上げにも携わった。漁獲量が減少する中で、事業者の収入源確保や雇用創出などが狙いで、市が推進する「海業」にもつながる事業。「松輪や三戸、和田など、ほかにも素敵な場所はある。好事例を波及させて、三浦半島の活性化につなげられれば」
○…子ども3人を育てた父でもある。競技経験を活かし、長男が小学校に入学したタイミングで、少年サッカーチームのコーチとして指導にあたった。現在は市協会の会長を務める。市内では、アテネ五輪で女子日本代表として活躍した山本絵美さんも輩出。「成長は宝。子どもや孫に誇れるまちづくりのため、初心を忘れず改革に取り組んでいきたい」