神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
三浦版 公開:2023年9月8日 エリアトップへ

三浦半島 草花歳時記 第47回 塩の代用に使う「ヌルデ」 文・写真 金子昇

公開:2023年9月8日

  • X
  • LINE
  • hatena
第47回 塩の代用に使う「ヌルデ」

 日本の落葉広葉樹の中で、最も遅く花を咲かせる樹木に「ヌルデ」(白膠木)があります。三浦半島の山林でよく見かける小高木で、葉の軸に翼があるのが大きな特徴です。そして8〜9月に黄白色の小花を多数咲かせます。

 中国名は「塩檀木」(イエンフームー)、名の由来は幹に傷をつけ、出てくる白い樹液(漆汁)を採取して、寺院の檀や器具等に塗ったことからこの名があります。ウルシの仲間ですが、かぶれは弱いようです。

 秋になると、小さな球状の果実を多数つけ、黄赤色に熟します。果実の表面には白い粉(リンゴ酸カルシウムの結晶)が付着し、口にすると塩辛く、昔は塩の代用として使われていました。また下痢や咳止めの薬用にもなります。

 葉には昆虫(ヌルデシロアブラムシやヌルデフシムシ)が寄生し、産卵した刺激から虫こぶ(五倍子(ぶし))ができ、この虫こぶはお歯黒や止血剤、湿疹、凍傷、火傷等に利用されます。

 また紅葉も美しく、俳句では「ヌルデモミジ」と詠んでいます。

三浦版のコラム最新6

100まで元気!健康ワンポイントアドバイス

連載

100まで元気!健康ワンポイントアドバイス

三浦市社会福祉協議会 長谷川 黎

6月21日

第57回 ナイヤガラの滝を眺める「スイカズラ」

三浦半島 草花歳時記

第57回 ナイヤガラの滝を眺める「スイカズラ」

文・写真 金子昇

6月7日

100まで元気!健康ワンポイントアドバイス

連載

100まで元気!健康ワンポイントアドバイス

三浦市社会福祉協議会 丸茂海香

5月24日

第56回 ソラマメの仲間「カラスノエンドウ」  

三浦半島 草花歳時記

第56回 ソラマメの仲間「カラスノエンドウ」  

文・写真 金子昇

5月10日

100まで元気!健康ワンポイントアドバイス

連載

100まで元気!健康ワンポイントアドバイス

三浦市社会福祉協議会 山田泰之

4月26日

第55回 下垂する花「フジ」(マメ科)  

三浦半島 草花歳時記

第55回 下垂する花「フジ」(マメ科)  

文・写真 金子昇

4月12日

あっとほーむデスク

  • 6月21日0:00更新

  • 6月7日0:00更新

  • 5月24日0:00更新

三浦版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年6月21日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook