三浦市社会福祉協議会が主催する「介護職員初任者研修」で、脳性麻痺による四肢体幹機能障害とマルファン症候群で視力障害がある田村一輝さん(24歳・金田在住)が特別講演を行った。
8月28日、受講者14人は「障害の基礎的理解」という項目を履修した。介護や障害に関する基礎を学び、障害の有無にかかわらず、誰もが等しく日常を送れる社会を目指す「ノーマライゼーション」への理解を深めるもの。「地域で生活する障害者の現状を知ってほしい」と、当事者を講師に招き、インタビュー形式での講演が実施された。
一日のほとんどを車いすで過ごしている田村さん。月曜から木曜は事業所の三浦創生舎(上宮田)で、冷凍餃子直売店「餃子いちばん」に納品するエコバッグを作り、金曜は障害者リハビリデイサービス「ゆずリハ」(小網代)で、平行棒を使った歩行練習などに汗を流す。障害者スポーツの一つである車いすマラソンに参加するため、トレーニング中でもある。
また、手すりのある多目的トイレを利用し、服を脱ぐのは自身で、着るのは家族に手伝ってもらい、入浴は全介助である現状も明かした。さらに、外食先で席が高い位置にあり、食事をとるのを諦めた経験を踏まえ、「身体の制約に縛られずに生きていきたい。コミュニケーションを大事にしてほしい」と話し、最後に受講者への一言を求められると「勉強を続けて障害福祉に携わってほしい」と呼び掛けた。
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