認知症啓発イベント「RUN伴+三浦半島」の実行委員長を務める 小河原 格也さん 上宮田在住 44歳
「顔の見える地域であれ」
○…認知症と接点のない地域住民らが当事者やその家族などとタスキをつないで走るまちづくりイベント「RUN伴(ランとも)+三浦半島」が、きょう11月3日(金)から5日(日)まで3市1町で開かれる。今年のホストタウンは三浦市。有志19人でコースや催しの準備を進めてきた。「まずは安全第一。そして多くの人に認知症を正しく理解してほしい」と白い歯をこぼす。
○…長崎県の五島列島で生まれ育った。中学高校では陸上部に所属。三段跳びの選手だったが、腰のケガで2回の手術を経験した。病院でリハビリに励む中で、生活に必要なサポートをする作業療法士の存在を知った。「自分も人に尽したい」と専門学校に入り、国家資格を取得。地元にある回復期リハビリ病院や老健施設に勤務した。現在は、神奈川県立保健福祉大学(横須賀市)の講師として、医療・介護の現場で活躍する人材を世に送り出している。
○…高齢者と地域を専門とする中で「認知症は切っても切れない分野」と、RUN伴メンバーの一員となった。「認知症と言うとネガティブなイメージをもつ人がいるけれど、誰でも発症のリスクはある。認知症になっても本人の意思を尊重し、地域で見守り合える顔の見える関係が、回を重ねるうちに広がっていくのが分かった」とこれまでの活動を振り返る。
○…10年ほど前に上宮田に移住。妻とマイクロブタの「サクラ」と暮らし、夕方の三浦海岸を一緒に歩くのがルーティンで「何とも言えない表情がたまらない」と慈愛に満ちた眼差しを送る。SUPインストラクターで、休日に海を満喫するのも癒しのひと時だ。「人懐こい三浦市民。だからこそ認知症の人ともつながれるはず。困った時に手助けししてくれるパートナーが増えれば」