行政相談委員として総務大臣表彰を受賞した 井戸 幸隆さん 下宮田在住 77歳
市民の身近な相談役
○…総務大臣から委嘱された民間有識者である行政相談委員。無報酬のボランティアで、行政に関する苦情や仕組み、手続に関する問い合わせなどの相談を受け付け、相談者への助言や関係行政機関に通知を行う。全国に5千人、県内に168人、市内には2人が配置されている。多年にわたる実績が評価され、今回表彰を受けた。「身に余る光栄。思い返せばあっという間だった」と感慨深げに振り返る。
○…和歌山県生まれ。父親がマグロ漁師だったこともあり、5歳で三浦に移住した。関東学院大学では建築学を専攻。卒業後は、設計事務所などに勤め、25年ほど前に独立した。仕事の傍ら、同じ青少年指導員として活動していた前三浦市長から、地域における信望の厚さを買われ、2005年4月に行政指導委員となった。「道路が陥没した」「排水が悪い」「竹藪がじゃま」「青信号の時間が短い」など、相談内容は多岐にわたる。なかには怒りを露にする人もいたというが、「どんな形でも、とことん話を聞く」ことを心掛け、真摯に対応。県や市、警察などに掛け合い、問題解決に努めてきた。現在も毎月第1金曜に市役所本館1階のお客様センターで相談を受けている。
○…今は夫婦2人暮らし。「この間は孫たちが来て、自宅の庭でBBQをしながらミカンの木から実を取って食べた」と柔和な笑みを浮かべる。行政相談委員の任期は2年ごとに更新され、定年は80歳。「市民の助けになっているという使命感があったから、これまでやってこられた。でも、そろそろ後任を探さないと」と言いつつ、「シャイだけれど、言葉を交わせば親切な市民。皆が豊かに過ごせるように、身近な相談役としてもう少し続けていくつもり」と口元を引き締めた。