潮風スポーツ公園・潮風アリーナの施設長を務める 山内 雄己さん 入江在勤 42歳
好きこそものの上手なれ
○…2028年ロス五輪の追加種目に採用されたラクロス。潮風スポーツ公園には、国内でも珍しい6人制・10人制の専用ラインが引かれ、選手や関係者からは近年「ラクロスの聖地」と呼ばれるように。それを裏方で支えてきたのが施設長。もともとサッカーやグラウンドゴルフなどに使われていた公園だが、練習場の確保に苦慮していた選手の期待に応えるうちに、いつしか三浦が盛り上がった。昨秋には、女子日本代表選手を招いた競技体験会を開催。「聖地化はまだまだ。子ども自身が『やってみたい』と思うような教室を定期的に行っていきたい」
○…南足柄市で生まれ育ち、とにかく体を動かすのが好きな少年だった。小学1年から野球を開始。高校で肩を故障したが、社会人になっても草野球は続けた。公園やアリーナの指定管理者「スポーツプラザ報徳」に入社したきっかけは、専門学校時代のアルバイト。プール監視員として施設利用者と触れ合う中で「人との縁の大切さ」を知り、仕事にやりがいを見出していった。社員になってからは、静岡県を中心としたプールの管理や水泳教室の指導に従事。三浦の担当になったのは10年前。老朽化するアリーナだが、工夫を凝らした安全安心のサービスを提供している。
○…野球や水泳のほか、テニス、サッカー、卓球、バドミントンなどあらゆるスポーツをサラッとこなす。「家族や知人と関わる中で自然と覚えた」としなやかな才能を発揮。「市民の健康のためなら」と施設内に高濃度酸素発生器を設置するなど、常に新たな取り組みに挑戦する。休日には、息子3人と野球観戦。好きなスポーツへの情熱はずっと色褪せることなく、今後も選手支援や競技普及を目指して環境整備を図っていく。