名向小学校で2月28日、6年生30人による卒業集会が開かれた。海洋教育の一環で、これまで講師を務めた地元の漁業関係者らや保護者が見守る中、児童たちは寸劇や歌、ダンスなどを交えながら「学びの軌跡」を披露した。
明治時代に膝元の小網代湾で、世界初の真珠養殖が行われた過去を知った児童たち。5年時から、NPO法人「小網代パール海育隊」(出口浩理事長)の協力を得て、母貝となるアコヤガイへの核入れや浜揚げの作業に携わり、自然の神秘に触れてきた。
集会当日は、真珠の作り方や磯焼けの原因などについて発表。「今もこれからも海の命を大切にしていきたい」と思いを伝えた。終演後、横須賀市にある「クラシゲ宝飾」を営む倉茂紀夫さんが、児童たちが育てた真珠を加工して作ったタイタック(ネクタイ留め)を無償で寄贈した。
初声小学校では2月29日、6年生73人が約1年を費やして学んできた手漉き和紙作りの最後の授業が行われた。これからの目標や決意など、思い思いの一文字を揮毫した。
和田地区を拠点に活動する市民団体「三浦手漉き和紙を考える会」(角田義行会長)指導のもと、児童たちは昨年3月に和紙の原料となるコウゾの皮を剥ぎ、6月には紙漉きなどを体験してきた。
この日、児童たちはピンク色の短冊にその文字を選んだ理由を書いた後、自身で作った色紙サイズの和紙に「幸」「叶」「翔」などと、それぞれ毛筆でしたためた。
その後、音楽室に移動した児童たちは、お世話になった角田会長ら4人に歌と感謝状をプレゼントした。
両校の卒業式は3月19日(火)。児童は真珠のタイタックをつけて出席し、一文字書いた和紙を保護者に手渡す。
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