活動報告㉚ 予算委員会で総括質疑 神奈川県議会議員 石川たくみ
神奈川県議会2024年第1回定例会が、3月25日に閉会しました。来年度当初予算は、一般会計が2兆1045億円(前年度当初比6・9%減)、特別会計などを含む総額は4兆5117億円(同3・6%減)で、過去3番目の規模となりました。テーマは「新かながわグランドデザインの実現に向けて」。予算委員会の初日、私は自民党を代表して第一順位で総括質疑を行いました。その一部を紹介します。
災害に強いかながわ
能登半島地震を踏まえた緊急災害対策の実施に、1億3593万円が計上されました。孤立地域の発生やライフラインの断絶といった事態に備え、衛星通信システムや非常用電源、水循環式シャワーのほか、携帯トイレを導入・備蓄する予定です。ただトイレは、女性や高齢者などが安心して活用できるものでなければ、水分摂取を控え、脱水症状やエコノミークラス症候群など、災害関連死にもつながるため、トイレカー導入について問いました。危機管理防災課長からは「し尿処理などの課題を整理して検討していく」との答弁を得られました。珠洲市役所には鎌倉市のトイレカーが設置されており、自治体の支援者から「大変助かっている」と伺いました。県民の避難環境向上のため、本県での導入を要望しました。
子ども・子育て支援
1806億9596万円が計上された子ども・子育て支援ですが、東京都は昨年10月から第2子の保育料無償化、来年度からは全世帯に対して私立高校の授業料を実質無償化するなど、子育て支援策を充実させており、本県との格差が広がっています。「東京都と同様の支援ができないのか」と県民からも声が上がっています。自治体間競争にならないように国にも訴えかけて、全国の子ども・子育て支援が平等になることを求めました。
農水産業に支援を
魅力ある水産業の実現に向けた取組には、1億3592万円が計上されました。海業の推進として、三浦市ではマグロの血合い肉に含まれる抗酸化物質「セレノネイン」がアンチエイジングに効果があることに着目し、これを活用した地域特産品の開発が三浦商工会議所を中心に進められています。県は技術面やPRなどの支援を行っていく方針です。
一次産業は物価高騰の影響から抜け出せず、厳しい状況に置かれています。他の業種と比べても今支援するべきだと思います。肥料や資材などの物価が上がっている中で、なかなか価格転嫁できていない課題に、しっかりと取り組んでもらうように要望しました。
これからも県民目線で、苦しい人々に手を差し伸べられる心の通った経済対策に向けて、真摯に取り組んでいくことを訴えかけていきます。
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