三浦半島 草花歳時記 第57回 ナイヤガラの滝を眺める「スイカズラ」 文・写真 金子昇
庭木や藪に絡みつく「スイカズラ」は半常緑蔓性植物です。花はクチナシやジャスミンに似た甘い香りがあり、花色が白色から黄色に変わるため別名「金銀花」といい、虫を長く呼び寄せるための工夫です。また霜が降りる季節でも、緑の葉をつけているので別名「忍冬」(ニンドウ)とも言います。
名の由来は花筒の下に蜜を貯めており、花弁の付け根に口をつけて吸いやすいようになっているからです。葉を熱い灰の中に入れて、よく揉んで腫れ物に貼付すると、吸出し薬となるためとも言います。
現在では観賞用として日本からアメリカやニュージーランドへ渡りました。現地で野生化し観光地や森林帯等に入り込み、クズと同様「強害草」となり、駆除の対象となり賞金までかけられているようです。ナイヤガラの滝の写真のように対面岸(左手前)に、日本のスイカズラが大群落しており、観光客と共に滝を楽しんでいるようです。
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