サックス奏者「Candy Non」名義でアルバムをリリースした西上床希実さんは取材当時、高校3年生だった。今春から念願だった美容師としての一歩を踏み出した。高齢者や障害者施設などを回る「訪問美容師になりたい」と、ミュージシャンとの二足の草鞋で人々に幸せを届ける日を夢見ている。
希実さんの父・克浩さんは「THE GARAGE BAND」のリーダーとして活動を続けており、昨年は結成10周年を迎えた。現在オリジナルソングを制作中で「秋に開催する『三浦ロカビリーまつり』でお披露目し、まちを盛り上げたい」と意気込む。
克浩さんが営む自動車整備工場のガレージで久々に2人で演奏してもらった。父と娘をつなぐ音楽。溢れる感情を曲に乗せ、今を楽しみ生きていた。
「城ヶ島ダイビングセンター」を二人三脚で運営している高橋夫妻。夫の洋平さんは三浦商工会議所青年部(三浦YEG)で、妻の真樹子さんは城ヶ島観光協会で、ともに会長として活動している。
県が取り組む藻場再生にも協力しており、先日、早熟カジメの苗を海底に植え付けたばかり。子どもに海の授業を行うこともあるほか、ビーチクリーンや海洋ごみを使ったアートづくりにも挑戦中だ。
島を訪れた人々を癒し、慰める海。「消滅可能性都市なんて言わせない」。小学4年と年長の娘を育てる親でもある2人は「未来を担う子どもたちが豊かな自然に興味を持ち、環境を守っていこうとする気持ちを養ってもらえれば」と、次の世代がいずれ島に繁栄をもたらしてくれることを信じて疑わない。
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