「チェルSeaみうら」徹底解剖
6月21日
磯を教室に見立てた環境教育イベント「城ヶ島クラス」が5月25日、長津呂で行われた。家族連れなど市内外から約30人が参加。「漁師さんと一緒に海を育ててみる。」をテーマに、三和漁協城ヶ島支所の協力を得て、早熟カジメの植え付けやアオリイカの産卵床づくりに挑戦した。
発起人は、フリーダイバーの榎本さやかさん(横浜市在住)。数年前に島を訪れた際、西側の相模湾でアイゴなど魚による食害で海藻類が減少する磯焼けの進行を目の当たりにした。「豊かな海を守りたい」と、地元の漁業者らでつくる「FOR A BETTER OCEAN miura」を今年1月に発足。まずは磯焼けの現状を広く周知しようと、多世代参加型のイベントを企画した。
この日は、海藻が減った影響で産卵場を失ったアオリイカのために、葉の付いた木の枝を束ねて産卵床を作成。また、食害を受ける前に成熟する早熟カジメの根をロープに括りつけた。いずれも同支所の理事を務める石橋英樹さんらが船から海に投下。今後は榎本さんを含むメンバーで、成長を見守っていくという。
埼玉県から参加した小学3年の男子は「ワカメがなくなるのは嫌。もっと増やしたい」と話し、榎本さんは「危機感を抱いてもらっただけでも大きな第一歩。また違った切り口で催しを開きたい」との思いを述べた。
![]() 産卵床を海に沈める石橋さんら
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「チェルSeaみうら」徹底解剖6月21日 |
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