連載 100まで元気!健康ワンポイントアドバイス 三浦市社会福祉協議会 長谷川 黎
第七十三回 切り替えが苦手な子には
こんにちは。児童発達支援事業所HUGくみで管理者を務める長谷川黎です。障害のあるお子さんを対象に、普段の生活における基本的動作の習得や集団生活への適応訓練など、一人ひとりの状態や課題に合わせたサポートを行っています。
子どもが夢中で遊んでいる時に「やめられない」「次の行動になかなか移れない」という場面は子育て中のお父さんやお母さんには、日常的にあることだと思います。ついつい大きな声をあげて叱ってしまったり、それに反応してお子さんが泣き叫んだり、負の連鎖が続くことも...。HUGくみでも「切り替えが苦手です」というご相談を受けることがあるので、私たちが取り入れている内容を紹介します。
まず、子どもたちが見通しを立てやすいように毎日の予定を可視化してホワイトボードに貼っておきます。ご飯の後は片付け、はみがき、それから活動(遊び)という具合です。切り替えが苦手な子には活動の終わりをあらかじめ知らせておきます。その時使用するのが、タイマーや終わりが分かる時計=写真。「この音がなったら(この水色の部分がなくなったら)遊びはおしまい、お片付けだよ」というように。「タイマーがなったらにする?水色の部分がなくなったらにする?」と子ども自身に選んでもらうと、さらにいいかもしれません。大人に言われた押し付けではなく、"自分で選んだ選択"になるからです。
とはいっても、忙しい日々の中ではつい声を荒げてしまうこともあると思います。HUGくみでもたくさんの子どもたちが活動しており、先ほど紹介した方法でもうまくいかないこともあります。でも子どもたちは着実に成長しており、驚きや喜びを感じることの連続です。これからも子どもたちを楽しんで見守っていきたいと思います。
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