任期満了に伴う三浦市長選(6月11日告示、同18日投開票)に、新人の飯田俊行氏(67・無所属)が出馬を表明した。今月1日、神田黒崎区民会館で開かれた記者会見で「市民が参加できる明るくクリーンな市政を作りたい。すべてに市民目線を取り入れ、改革と再生が必要」などと強調した。
現市政に「怒り」
「これは世直しだと思っている」――。出馬の動機について、飯田氏は3期12年の吉田市政への不信感が募った結果であることを開口一番で述べた。
現在の三浦市政に対しては「成果がない。二町谷埋立地などの公有地売却の失態や外郭団体への出資金など不透明な点が多い」と指摘。とくに3期連続で起債許可団体となっている市財政には「年々悪化しており、市民が立ち上がるべきだと思った」と話した。
掲げる公約は、【1】市長報酬の大幅削減、【2】外郭団体や第三セクターへの助成金の見直しと経費削減、【3】二町谷埋立地問題の精査と早期売却、【4】歴史文化を活用した観光活性、【5】情報公開―のおもに5つ。「市民目線で何事にも是々非々の立場で」と住民の声を反映させた市政運営を行う姿勢を示した。
また、人口減少問題については「子育て支援を充実させることで定住人口を増やしたい」とし、今年4月から18年ぶりに引き上げが決まっている給食費の値下げに言及したほか、住む場所を選ばない在宅ワークのサポートも挙げた。
木村市議が支援
飯田氏は初声町下宮田出身。法政大学を卒業後、道路舗装専業会社や商社での勤務を経て、2001年から同地でギャラリー&ティーサロン「なごみ」を営んでいる。地域では入江地区の開発対策委員会事務局や、まちおこしを目的とした市民グループ「うぶごえ」の中心メンバーとして活動している。
この日、行われた会見には三浦市議会議員の木村謙蔵氏も応援にかけつけた。過去2回、無投票選挙だったことについて苦言を呈し、「(飯田氏は)市長になるスキルは十分に持っている」と支持理由を述べ、他の市議に対しても「政策のすりあわせをしながら応援を要請している」と話した。そのほか、市民団体「明日の三浦をつくる会」(石渡道臣代表)が同氏を推薦。メンバーらも会見の様子を見守っていた。
一方、現職で3期目の吉田英男市長(60)は、今月8日時点で進退を明らかにしていない。
三浦版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|