三浦市が県立三崎高校跡地に整備を進めている複合商業施設と市民交流センター。開所時期がさらに遅れ、それぞれ来年5月と8月になる見通しとなった。今月7日に開かれた市議会第3回定例会で、長島満理子氏(みうら市政会)の一般質問に答えたもの。
三浦市政策部長は遅延の理由について、「交通処理計画や許認可手続きにおける関係機関との協議に時間を要し、店舗開店スケジュールの見直しに至った」と説明。また、建設発生土の搬入時期や悪天候などが影響し、造成工事の工期が伸びていたことも要因のひとつだという。
現在、造成工事は完了しており、交通処理計画に基づいて道路整備工事を進めている。三崎口駅方面は、2019年3月29日までの工期で造成区域における道路新設やバスベイの移設に向けた工場を実施。三浦海岸方面は今年10月31日の完成をめざし、道路拡幅部分の街渠(がいきょ)工を行い、市は「概ね予定どおりの工程」と話している。
今月初旬には、複合商業施設にスーパーマーケットの出店を計画している「株式会社ベイシア」(本社・群馬県前橋市)が、地元住民を対象にした説明会を開催。参加者からはおもに、交通量の多い引橋交差点の渋滞対策に関する質問が多くあがっていたという。
12月議会に条例上程
「市民交流センター」に関しては、市民部長が答弁。現在、管理手法などの庁内検討とベイシア側と施設の詳細について調整を進めている段階であると進ちょくを述べた。
今後は12月開催の三浦市議会第4回定例会に、公共施設としての設置条例を上程。開設時期を来年8月中と定め、準備を行っていく方針を明らかにした。
相次ぐ遅れ
県から三崎高校跡地を約4億8400万円で取得した三浦市は、民間資本を活用した市民交流センターなどを整備する利活用計画を策定。15年に事業者をベイシアに選定し、当初はセンターの供用開始時期を17年4月としていた。
しかし、契約締結や交通処理計画・都市計画の決定の遅れなどにより、たびたびスケジュールを変更。今年6月には、事業者の建築申請手続きにも遅れが生じていた。
三浦版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|