三浦市は、新型コロナウイルス感染症拡大によって経営に影響を受けた市内事業者の応援や保育士らに対する慰労金支給、複合災害時の避難所開設にかかわる設備更新など、事業費約4億5400万円を盛り込んだ補正予算案を三浦市議会に上程。今月17日の同臨時会で、全会一致で可決された。
経済分野では、市民向けに1万円購入で2万円分(5千冊)、市外からの来訪者は1万円で1万5000円分(1400冊)のプレミアムがついたグルメチケットを販売する(1億3千万円)。チケットの取り扱いを希望する市内飲食店や食品製造販売事業者が対象で、民宿などの宿泊施設は食事相当分範囲で利用できるよう検討中。市営業開発課によると、三浦市観光協会を実施主体に、三浦商工会議所・三浦海業公社らと、早ければ9月中旬以降の実施を予定している。
さらに、観光振興を目的としてバスツアーに補助も行う。
子育て分野では、感染リスクと隣り合わせのなか、緊急事態宣言中も運営を続けてきた市内保育施設に勤務する学童保育指導員、保育士ら職員に1人一律2万円の慰労金を支給(260万円)。政府の緊急経済対策のひとつ、児童手当受給世帯への臨時特別給付金の受け取り対象外となる今年4月から6月に誕生した子どもに対しても8月中に、1人につき1万円を支給し、子育て世帯の経済的支援を行うという(23万円)。
また、新型コロナウイルス感染の危険性に加えて、地震や台風など自然災害が重なる「複合災害」への備えも強化する。
避難者の感染予防のための消毒液や飛沫防止機材のほか、密閉・密集・密接の“3密”を回避するテントやパーテーションを整備する(4200万円)。さらに、小中学校の体育館にスポットクーラーや送風機を配備(1600万円)し、児童・生徒の熱中症対策や避難所開設時にも活用する。
市民ホールと潮風アリーナに避難所機能を持たせるため、空調設備も更新(1億7000万円)。3密回避のためにより多くの避難所を確保する。
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