上宮田の生活介護施設「三浦創生舎」を運営する社会福祉法人県央福祉会(大和市)は、グループホーム「クレアーレ三浦」(白石町)内に冷凍餃子直売店「餃子いちばん」を今月23日にオープンした。生活介護事業所の利用者4人が、製造と接客を担当。「障害がある人も活躍できる、地域と交流できる場にしたい」と、施設長の野村工さん=人物風土記で紹介=は来店を呼びかけている。
三浦創生舎が開所した約10年前に自主製品の主軸として製造が始まった手づくり餃子。みうら市民まつりやハートフルマーケットなどで定期的に販売されてきた。餡に使う食材は、横須賀の肉卸問屋「古敷谷畜産」が脂身を独自配合した清川村のブランド豚・恵水ポークに、刻んだキャベツとニラを混ぜ、三浦唯一の製麺所「丸清製麺」の皮を使用。浜松餃子をベースとした濃厚で本格的な味わいに定評があり、常連客を増やしている。
しかし、人気を博す一方で限られた作業スペースや機材での量産が難しかったため、新規開所するグループホームに併設する形で拠点を移転。それに合わせ、三浦で一番おいしい餃子をめざして、店名を「餃子いちばん」と名づけた。
社会参加の場に
製造販売は、知的障害を持つ4人の事業所利用者が協力して作業にあたっている。「これまで怖くて出来なかった作業にも積極的に挑戦するなど、新しい調理場や機材になったことで意識の変化が出ている」と担当者。また、店舗は観光客も多い三崎地区に位置し、周辺には住宅も並んでいることから、さまざまな客層を想定。「お客さんとの交流を通して自信を持つきっかけになったら」と期待する。利用者らも「みんなに食べてもらいたい」「たくさん作っているので、お店に来てほしい」と笑顔でPRした。
販売は午前11時から午後4時、土・日曜・祝日定休。1パック10個入りで、野菜・肉・にんにく・しょうが餃子が各350円、しそ餃子400円。住所は白石町21の10。今後、法人が運営する他施設の作業製品を店頭で取り扱うほか、焼きたて餃子の販売も視野に入れているという。
詳細は同店【電話】046・854・4154
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