活動報告【20】 三浦縦貫道、高円坊へのオンランプ開通 神奈川県議会議員 石川たくみ
県民のいのちと暮らしを守る
神奈川県議会令和4年第1回定例会が、3月25日(金)まで開かれています。上程された来年度当初予算案の一般会計は、2兆3448億円(前年度114・5%)。今回の予算案のテーマは、「『いのち』と『暮らし』を守り、新しい日常へ」と名付けられました。
新型コロナウイルス感染症対策は、3912億9899万円を計上しました。ワクチン接種促進や2800床の病床確保、宿泊療養施設運営といった医療提供体制の維持。そして、ビジネスモデル転換事業への補助や資金繰り支援、キャッシュレス決済、旅行割引、観光プロモーションなど需要の喚起等の経済回復に向けた施策を展開します。
コロナ禍で顕在化した生活困窮者対策のさらなる推進として、子ども食堂や女性、医療的ケア児、ヤングケアラーへの支援等の新たな課題に対応します。
そのほか、県民生活に直結する水防災戦略・教育施設・交通安全施設等のインフラ整備も進めます。特に、県民の関心の高い急傾斜地崩壊対策の整備を加速化するため、前年度の23億円から33億円に増額。現在要望を受けている400カ所での完了を、当初の13年間から7年間に早めます。
三浦半島の海の賑わいのために
3月1日の総務政策常任委員会では、「三浦半島魅力最大化プロジェクト」について質疑しました。
当初予算案によると、観光分野は津久井浜・三浦海岸で開催されるウインドサーフィンW杯実行委員会に対する分担金の支出、海洋ツーリズムの取り組みとして、クルーズ船係留施設のプロモーションや海上交通実証実験事業を計上。三浦半島の海の賑わいに繋げます。また、働く魅力の向上では「産農人育成プロジェクト」事業、起業支援事業等に総額3326万円を盛り込んでいます。
三浦市では、海底熟成ワインや民間移住支援、京急電鉄主催の「三浦COCOONファミリー」など地域発で盛り上がり、活用できる資源がまだたくさんあります。ワーケーションや脱炭素の取り組み等も加え、地域の潜在能力を引き出そうとする官民に対する支援を広域自治体として積極的に取り組むよう要望しました。
部局名を農水産部に変更
来年度から、現在の「農政部」の名称に水産を加えて「農水産部」に変わります。特定第三種漁港がある自治体で水産部がないのは、神奈川県だけでした。私は県議当選以来、水産部の設置を含めて県の積極的な水産業振興を求めてきました。
今年度改訂予定の「かながわ水産業活性化指針」に、大規模外洋養殖事業の誘致や漁船等設備投資への支援、スマート化の推進等を位置づけて、漁業所得の向上に重点的に取り組むこととし、国や民間企業、漁業協同組合と連携して戦略的に施策を展開していきます。現在、水産庁と人事交流ができるよう調整中で、農水産部への名称変更とともに水産振興に意気込む県の決意の表れです。
林から三浦海岸方面へアクセス向上
県が整備を進めてきた三浦縦貫道路II期北側区間の「林インターチェンジ」が、3月末に完成します=写真右下。これにより、国道134号の「三浦縦貫道路林入口交差点」から高円坊・三浦海岸方面への通行が可能になり、利便性が大幅に向上します。
道路は一昨年8月に約1・9Km延伸し、南側は三浦市道14号の「三浦縦貫高円坊入口交差点」に接続しました。県のまとめによると、三浦から横須賀までの移動時間が短縮。「初声小学校入口交差点」から「横浜横須賀道路衣笠インターチェンジ」までの平均旅行速度が約30Km/h向上し、移動時間が最大約20分短縮されました。消防関係者からは「開通区間を利用することで、搬送時間が短くなったことを実感しています」との声がありました。
三浦縦貫道の利用増加で交通量が増えた周辺道路の安全対策として、初声小学校前の横断歩道手前道路に滑り止めカラー舗装を実施。さらに路肩部に減速を促すためのポールを設置することになりました。また、初声中学校付近の交差点では、神奈川県警が横断歩道の設置を検討することになっています。
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