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動物医療のこれから 五十嵐院長が語る可能性は
開院から3年目を迎えた三崎動物愛護病院。五十嵐眞一院長は、野良猫のTNR(不妊去勢手術)や多頭飼育崩壊により不調をきたした犬を健康へと導いてきたほか、再生医療分野にも積極的に取り組んできた。動物医療の未来や可能性などについて聞いた。
――三崎でのクリニック運営はいかがですか。
「釣り針を飲み込んだ犬や猫の処置は三崎ならでは。年に4〜5件あります。市民の皆さんとも触れ合う機会が多いのでやりやすいですね」
――最先端治療に向けた活動を教えて下さい。
「臨床レベルを向上させるため、さまざまな学会に参加して新しい知識を身につけたり、海外で外科研修を受けたりしています。ペットの健康長寿化を目指す(一社)ペット未病研究会の理事として、再生医療分野への挑戦や研究開発など、動物医療の可能性を広げる活動もしています。
――再生医療とは。
「骨や軟骨、血管、筋肉などに分化できる脂肪組織に由来する多能性細胞を活用する治療法です。実用性が高い細胞源として生体内組織を修復し、機能を回復する効果が期待されています。私も今、臨床実験中です」
――動物医療は10年後どうなっていますか。
「猫伝染性腹膜炎や悪性リンパ腫など回復が困難な病気も、人間の医療と並行して進んできているので、今後は助けられる命が増えていくと思います。私も人間と動物の共存を図りながら、SDGsにもつながる環境を作っていきたいです」
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