逗子市民交流センター2階で9日、東日本大震災の被災地ボランティアに参加した市民が一同に介し、被災地で気づいたことや今後の支援活動に必要なことなどを話し合う意見交換会が行われた。市職員が組織する自主研究グループ「おとなの放課後カフェ」の主催で震災支援に関する市民の意見交換会は初めて。
当日は震災後に実際に被災地を訪れ、ボランティア活動を行った市民35人が参加。被災地に行った時期ごとにテーブルに分かれ、意見を紙に書き出していく「ワールドカフェ方式」でワークショップを行った。
テーマは「現地に行って驚いたこと」「課題」「必要なこと」の3つ。会が始まると「冠水地域はほぼ壊滅状態。津波被害とあったところとなかったところで大きなギャップがあった」「支援物資の届いているところとそうでないところがあった」など序盤から多くの意見が飛び交った。また中には「逗子で同じような津波が来たら終わりだと思った」など被災地に行った者ならではの意見も出た。
終盤は課題と今後必要なことを検証。支援活動については「心のケアや子どもの教育支援が必要」、災害対策については「日ごろからの人材育成や体制整備が必要」など200近い意見が出された。
参加者のひとりで社協のボランティアバスに参加した鈴木幹さんは「ボランティアをして自己満足してしまうのではなく、皆で危機感を共有することが大事。自分たちの経験が今後に活かされれば」と話した。主催したおとなの放課後カフェでは今回の意見を今後の市の被災地支援や災害対策に活用する方針で、「今後も機会があれば同様の意見交換会をしたいと考えている」としている。
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