逗子市在住の写真家、鈴木麻弓さん=人物風土記=が今年3月に出版した写文集が話題を呼んでいる。タイトルは「2011年3月11日、その日から 女川 佐々木写真館」(一葉社)。
宮城県女川町生まれの鈴木さんが震災直後から「ふるさとで立ち上がろうとする人たちの様子を残そう」と撮影してきた写真を自身のエピソードなど文章とともに1冊にまとめた。
倒壊したビルや道路上にぶちまけられた魚、避難所での人々の暮らしなど震災の被害を伝える写真のほか、鈴木さんが父の代わりにシャッターをきった小学校の入学式の様子などを掲載。「女川に生きる人の今」と題したページでは復興に向けて立ち上がろうとする25人を紹介している。巻末に掲載されているモノクロームの肖像写真も目をひく。佐々木写真館の2代目で、人物写真に定評があった父、佐々木厚さんの遺作だ。
B5判変形型215頁、税込2100円。
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