市内初のまちの駅「南町(みなみちょう)テラス」をオープンさせた 日高仁さん 逗子市小坪在住 41歳
まちおこしの起点に
○…小坪漁港を一望する丘の一角に、小坪4丁目旧来の「南町(みなみちょう)」を冠したカフェがある。築40年の空家を改装して先月オープン。海風がそよぐテラスで供されるこだわりの朝食が好評で1カ月先まで予約待ちという。しかしただの流行りのカフェ、というわけではない。県内では4店舗目、逗子市では初の「まちの駅」だ。来訪者に休憩所や地域情報を提供するほか、地域住民の交流の場所。始めたのは「まちおこしの起点を作りたい」と考えたから。
○…建築家。大学ではまちづくりについて教鞭をとる。06年に柏市で行政と大学、市民が連携してまちづくりを協議する地域拠点「柏の葉アーバンデザインセンター」(UDCK)の設計を手掛けた。「街のことを知らない人は多い。でも行政に一任するのではなく、地域の人が一緒にまちづくりをする姿こそ自然なのではないか」。仕事を手掛ける内にそう感じるようになった。さらに「いつか私設のUDCKができたら」とも考えるように。南町テラスはその第一歩だ。
○…2年前に七里ガ浜から小坪に引っ越した。「なんでわざわざ」と問われることも多いが「こんないいところ」と意に介さない。車の入ってこない静かな街並み、目の前に広がる屋根瓦、夕日が沈む水平線、何より温かな人がいる。県内屈指の空家率を持つ逗子だが自身にとってはそれも「可能性」。「新しく建物を作るのではなく、空家を交流施設やカフェとして活用する。他の地域にはない特別なことができるはず」。
○…店内には市民が展示やイベントができるフリースペースも設けた。カフェでは夫人が丹精こめた自然酵母パンや地産の食材を取り入れたこだわりのメニューが朝を彩る。自身はもっぱらコーヒーと皿洗い係り。「お客さんから地域の話を聞かせてもらいながら、僕も楽しんでやってる」と笑顔。「ゆくゆくは宿もやってみたい。空家の再生がまちおこしに繋げられれば」。
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