カントリー音楽の世界で優れた歌手や作曲家、プロデューサーらを表彰する「米国カントリー音楽協会(CMA)」の音楽賞をこのほど、葉山町堀内在住の放送作家、松田武久さん(66)が受賞した。同賞は米国ではグラミー賞と並んで権威ある音楽賞とされ、日本人の受賞は初。NHK・FMの番組で長年に渡り、その魅力を伝え続けてきたことが評価された。
同賞は年1度行われているもので、十数種類の部門ごとに表彰。歌手部門では、07年に日本でも若者層に人気の高いシンガーソングライターのテイラー・スウィフトさんが選ばれている。
松田さんが受賞したのは国外のテレビやラジオの放送関係者に贈られる「インターナショナル・ブロードキャスター・アワード」。松田さんは2001年からNHK・FMで年に2回放送している「今日は一日カントリー三昧」で企画構成を担当し、自分が聞いたカントリー音楽の中から毎回百曲近くを放送してきた。
吉報が告げられたのはカントリー音楽のイベントに参加するため渡米した3月。CMA事務所を訪れた際に同賞授与を伝えられた。「まさか自分が貰えるとは思っていなかったから驚いた」と松田さんは振り返る。
出会いは高校生の時。海外のラジオ番組から流れる曲の数々に”ハマった”のがきっかけだった。「メロディーが綺麗で歌詞がいい。恋愛や生活、誰しもが経験することが題材になっていて、良きアメリカ文化の精神が息づいている」と松田さん。60年代から流行し始め、90年代以降はその音楽性を変化させながら変遷を遂げてきたカントリー音楽。松田さん自身もそうした最新の音楽事情を伝えようと番組づくりに取り組んできた。最近ではその音楽性が日本でも受け、若者を中心にブームが広まりつつある。「今後もカントリーを通じて、アメリカ文化の良さを伝えていきたい」と松田さんは話した。
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