難病による心臓移植を待つ鹿児島県の小学1年生、水流添日向(つるぞえひなた)君を救おうと逗子市でこのほど有志市民らによる支援団体が立ち上がった。米国で行う手術のための必要費用は1億4500万円。同会では「日向君を救うために全国的な支援が必要。善意の持ち寄りを逗子から広めたい」と募金を呼び掛けている。
霧島市在住の日向君は就学後、心電図検査で異常が見つかり、50万人に1人が発症するとされる「拘束型心筋症」と医師から診断された。心室の壁が固くなり十分にふくらむことができないことから突然死のリスクの高い原因不明の難病で、心臓移植以外に有効な治療法はないとされる。
国内でも2010年の法改正で15歳以下の臓器提供が可能になったが、10歳未満の提供は昨年7月末現在でわずか1例。この状況から米国での移植手術を決めた。霧島市では現在、行政や市民、企業などが日向君を救うための募金活動を展開。今月17日までに約8900万円が集まったが、手術のためには3月末までに1億500万円を振り込む必要があるという。
この現状を知った市内在住の草柳博子さん(60)が「他人事とは思えず、遠く離れた逗子の地からも支援を広げたい」と1月、逗子で支援団体「湘南からひなた君を応援する会」を設立。現在市内の飲食店や企業など30カ所に募金箱を置くほか、街頭などで募金を呼び掛けている。
「公的支援のない海外での手術は莫大な費用が必要で、日向君の地元だけでは限界がある。善意を持ち寄り一日も早く目標を達成させたい」と草柳さん。現在の募金合計額や活動状況はホームページ(「ひなた君を救う会」で検索)で確認できる。振込先はゆうちょ銀行(01700-0-126902 ツルゾエヒナタクンヲスクウカイ)。問合せは草柳さん【携帯電話】090・1534・1613
![]() 水流添日向くん
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