逗子市が2012年7月から整備を進めていた第一運動公園の再整備事業がこのほど完了する。昨年8月にプールが先行オープンし、今月中にも多目的室やプレイルーム、カフェなどを完備した体験学習施設が完成。4月26日(土)から供用開始となる。
建物は鉄骨平屋建てで通路などを含むのべ床面積は約2400平方メートル。目的別にあわせた5つの多目的室のほか、プレイルームやカフェ、ラウンジを備える。12年と13年度の2カ年事業で総工費は約9億7600万円。
同施設最大の特徴は児童館(児童厚生施設)機能を有する点。児童館は専門の指導員が工作や文化活動などを通じて地域の小中学生の育成支援をするほか、放課後の児童らの居場所としての役割を担う。児童福祉法に基づく児童館は県下では約100施設。その他各自治体で類似施設の設置も進んでいる。逗子市では、小学校ごとに児童が遊ぶ「ふれあいスクール」が設置されているほか、子育て支援センターなどがあるが個別の児童館は設置されてこなかった。一方で、一部市民からは設置の要望が高まっており、「子育て環境の拡充」を掲げる平井竜一市長が肝いり事業のひとつとして開設を進めてきた。
児童館は都市公園に設置できないという法の制限があるため、位置付けは「同等の機能を有する施設」。多目的室では工作や実験、調理などができる部屋のほか、学習室、楽器演奏やダンスができる音楽室、バレーボールコートや卓球台などを備えた体育室など目的にあわせた使用ができ、専属の指導員も配属されるという。小中学生以外の市民利用も可能(有料)で、市では「世代間交流や災害時の防災拠点にもなる」としている。利用には事前登録が必要で、時間ごとに予約する。
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