意見広告・議会報告
矢部ふさおの「花たれ雑記【5】」 逗子・葉山の津波対策について
防災や災害対策など地域の安全について考える場合、東日本大震災のような大規模災害を念頭に置きながら計画策定をする必要があります。県下に津波被害をもたらす地震として県は平成24年3月、「慶長型地震」と「明応型地震」の調査結果を発表しました。県内市町ではこれをもとに津波浸水域を示したハザードマップを作成しています。逗子市・葉山町が予測の根拠としているのは1498年に発生し、大きな揺れと津波から甚大な被害をもたらした「明応型」。資料をもとに海岸線別の最大津波の高さと到達時間(カッコ内)をいくつか紹介すると、小坪海浜部11・4m(83分)・逗子海岸8・9m(59分)・森戸海岸8・7m(58分)・真名瀬漁港7・7m(59分)となっています。ただ津波は水深や海底の地形などで変化するものなので、これらはあくまで「目安」。実際私が訪問した南三陸町では16mの津波が襲いましたが、海抜24mにあった中学校校舎の1階部分までが水没し、多くの人々の命が奪われたと聞きました。
ところで逗子の中心市街地であるJR逗子駅周辺では多くの市民が暮らしているほか通勤や通学、買い物で賑わっていますが、比較的海岸線から近い場所にあります。葉山町在住の皆様が訪れる機会も多く、災害時の想定は欠かせません。
当該地域には「銀座通り」といわれる県道が幅員15mで都市計画決定をされ、法的に県道拡幅予定地内では土地所有者といえども、2階までの建屋しか許可されません。これは一つの案なのですが、最大津波の高さよりも高いペデストリアンデッキ(歩行者専用空中回廊)を県が「銀座通り」の上空部分に設置し、逗子駅北側山の根の丘陵部まで繋げば新たな緊急避難路が誕生します。また日常利用でも人と車が分離でき、交通安全対策にもなるでしょう。もちろん市をはじめそこで事業、生活する商店街や住民の皆様の理解と協力は不可欠ですが、交通安全対策として県も積極的に推進すべきですし、将来を見据えた市のまちづくりとしても意義のある施策だと思うのです。
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矢部房男
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