小選挙区での当確を受け、支援者と握手を交わす浅尾氏(=14日午後8時30分頃、逗子市の事務所)
第47回衆議院選挙は14日投開票され、県内18選挙区でも激戦が繰り広げられた。4人が立候補した4区(逗子市・葉山町・鎌倉市・横浜市栄区)では無所属前職の浅尾慶一郎氏(50)が自民前職の山本朋広氏(39)を振り切り、議席を死守した。
山本氏は比例復活も笑顔なく
午後8時10分過ぎ、当選確実が伝えられると事務所に詰めかけた支援者からは歓声とともに浅尾コールが沸き起こった。迎えられた浅尾氏は「厳しい選挙ではあったが、皆さんのおかげで当選することができた」と安堵の表情を浮かべた。
代表を務めたみんなの党を解党し、初めて無所属で臨んだ今回の選挙戦。比例復活のない”背水の陣”を敷いたが、これまで築いてきた地盤や知名度をいかし、自民党の山本氏に3万票近く差をつける9万1063票を獲得した。集まった支援者を前に「無所属で選挙活動に不利な点はあったが、利害関係が全くない状態で当選できたことは日本の政治を変えていくきっかけになる」と言葉に力を込め、万歳三唱で喜びを分かち合った。
選挙戦で繰り返し訴えたのは政界再編の必要性。1強多弱と言われる今、「日本の政治に緊張感をもたらすために、改革勢力を結集するべき」と従来の考えを示しながら、「単なる批判ではなく具体的な代替案を示すことが必要だ」と道筋を示した。与党が定数の3分の2を上回る議席を獲得し、圧勝したことについて「野党が守りの姿勢に入った結果ではないか」と分析。今後は「既存政党にいる同志に政策の下、その衣を脱ぎ捨て、政界再編に飛び込もうと呼びかけたい」と抱負を語った。
一方の山本氏。「浅尾氏当確」の一報が流れると、10時40分には小選挙区の結果を受けて「敗北宣言」したが、自民党の圧勝が伝えられる中、比例区での復活を待つ支援者の多くは事務所を去ることなく、開票の行方を見守った。
日付が変わった午前0時20分、テレビが比例区での「当選確実」を知らせると大きな歓声が上がった。続いて姿を現した山本氏に笑顔はなく、改めて小選挙区での敗北を詫びた。その上で「再び国政で働かせていただけることになった。皆さんの声をしっかりと届けていきたい」、前回より得票を伸ばしたことについては「2年間やってきたことに一定の評価をいただけたと思っている」と語った。
選挙期間中は、文科政務官としての実績をアピール。安倍晋三首相や菅義偉官房長官ら大物の来援を受け、追い上げを見せたが、小選挙区当選には及ばなかった。「追い風を感じていたか」との質問には「負けられない、という大きな重圧を感じていた」と振り返った。
小選挙区では52・66%と戦後最低の投票率を更新した今回の衆院選。逗子市では58・65%、葉山町では58・70%でそれぞれ前回12年の選挙を約6ポイント下回った。