浅く広くが長く趣味を楽しむ秘訣──。
木古庭在住の伊東秀男さん(62)が定年退職してから始めたのは、鉛筆大の鉄道模型「Nゲージ」だ。山間を走る車両をのんびり眺める時間が何とも心地いい。
「定期運行はしていません。孫が遊びに来た時や、お酒を飲んだ時など気が向いた時だけ」。スイッチを入れると昭和中期に九州地方を走っていた特急列車「とき」が走り出す。「長野の山奥をイメージした」という2畳近いジオラマは、3カ月ほどかけてほとんどを手作り。新聞紙や粘土を使って土台を作り、割り箸や楊枝で駅舎を再現した。寂れた建物の風合いや深い緑が、心の中の時代像を映し出す。
幼少期から鉄道ファン。乗るのはもちろん車両を撮影するのも好きで、結婚後、遠方に出かけては写真を撮りためていた。「でも鉄道マニアってほどじゃない。『乗り鉄』であり『撮り鉄』。飽きっぽいので、浅く広くがちょうどいい」
ただ、せっかくのNゲージも楽しむのは自分だけ。せっかくなら誰かにも見てもらいたいという思いもある。「もし興味がある人がいたらご連絡いただければ」と伊東さん。問合せは【電話】046・878・7403
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