胃袋の中の捕食した餌までも透き通る、キアンコウの透明標本（＝油壺マリンパーク提供）
長柄在住の透明標本作家、冨田伊織さんの作品が並ぶ特別展があす４月23日（土）から京急油壺マリンパーク（三浦市三崎町小網代１０８２）で始まる。「スケルトン〜骨格からみる海洋生物の多様性〜」と銘打ち、冨田さんが手掛けた約50の作品が展示される。
透明標本は元々解剖学などの骨格研究に使われるもので、特殊な薬品で筋肉を透明にし、骨や軟骨を赤や青に染め上げる。光を当てると骨の一つひとつが細部まで透きとおり、そのアート性の高さから近年注目を集めている。
同展では冨田さんの作品のほか、生体や標本なども合わせて展示。魚類や軟体動物、ヒトデをはじめとする棘皮（きょくひ）動物、クラゲやイソギンチャクなどの刺胞動物など、海に住むさまざまな生物の生態や進化の過程を骨の仕組みから探る。
午前９時から午後５時（５月３日（祝）・４日（祝）のみ午前８時から午後６時）。入園料は大人１７００円、中学生１３００円、小学生８５０円、３歳以上の幼児４５０円。展示終了時期は未定。
問合せは同館【電話】０４６・８８０・０１５２
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