鎌倉駅東口に設置され、長年シンボルとして親しまれた少年像がこのほど、東逗子駅前のロータリーに移設された。19日に行われた除幕式では、制作した彫刻家の岩田実さん(68)=鎌倉市今泉台=や関係者ら約80人が出席。作品の新たな門出を祝った。
「友情」と題された少年像は高さ約1m65cm、幅約1m。3t近くある白御影石を切り出した大作で、少年2人がボール遊びの合間に仲良く肩を組む様子が描かれている。
作品はJR東日本に寄贈されたもので、2003年10月に鎌倉駅東口改札に設置。その後は同駅ビル内の一角に移設され、13年間駅利用客らに親しまれてきたが、同駅とビルの改装工事が行われるにあたり、JRが所有する同所への移設が決まった。
この日の式典では、岩田さんの妻で少年像を設置する会代表の敬子さんが「素晴らしい場所に設置していただけることに感謝したい」とあいさつ。その後、沼間小学校の児童らも加わりながら除幕した。実さんは「少年像が今後、逗子市民や駅を利用する人々にとって元気や生きる喜び、絆をもたらす象徴になっていけば作家としてこの上ない喜びだ」と話した。
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