昔ながらの方法で炭を作っている「葉山炭焼同好会」(永津久典会長)では、夏のBBQシーズンに向けて作業が大詰めを迎えている。
6月2日には完成した炭を取り出す作業と、新たに焼くための「火入れ」が行われた。この日は会員の友人らも参加。総勢8人が汗を流した。
冬の風物詩
会長を務める永津さんによれば、かつて町内では盛んに炭焼きが行われていた。「農家の冬の仕事だった。子供の頃は、寒くなってくるとあちこちの谷戸から煙が立っていた」という。しかし、石油などの化石燃料が台頭し、炭の需要は激減。作り手もいなくなってしまった。
そんな昔の風景を取り戻そうと2006年、上山口町内会の有志が中心となり設立した同会。現在は5人の会員で活動している。
窯は他地域のものを参考にしながら、セメントではなく泥を使って半月かけて作り上げた。炭の材料となる薪は上山口のケヤキのみを使う。伐採した木を均等なサイズにするための薪割り機は、ユンボのタンクやベルトコンベアーのエンジンを組み合わせて作った会員のオリジナルで、まさに「葉山の炭」と言えるものになっている。
小学生も体験
同会は上山口小学校の児童を対象に、定期的に炭焼き体験教室を行なっており、伝統文化の継承にも力を入れる。
「葉山の炭」の認知度は着実に上がっており、地元はもちろん、県外からも注文が入る。BBQのほか、茶道や火鉢を使っている人から「美味しく焼ける」「火持ちが良い」などと好評だという。永津さんは「肉体労働が多く、なかなか納得できる炭はできない。それでも、うまくできたときや喜ぶ人の顔を見るとやりがいを感じるね」と笑顔で語っていた。
現在、同会は会員を募集している。また、炭は形の整った「良品」が1袋(9キロ)で2千円、BBQ用は千円で販売している。問い合わせは【携帯電話】090・5417・2800永津さんへ。
![]() 窯から炭を取り出す会員
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