葉山町会計課職員の小曽根亮さん(横浜市在住・35歳)がインドネシアで開催される「2018アジアパラ競技大会」に出場する。先月28日には町役場で壮行会が行われ、山梨崇仁町長や職員がエールを送った。小曽根さんは「東京パラ五輪に向けて弾みとなるような結果を残したい」と意気込んでいる。
小曽根さんは10月6日(土)から13日(土)まで、インドネシアの首都・ジャカルタで開催されるアジアパラ競技大会で、円盤投げ、やり投げ、砲丸投げの3種目に出場する。
先月28日、町役場1階ロビーで開催された壮行会では山梨町長が司会を務め、小曽根さんの経歴やパラ競技についての紹介が行われた。
小曽根さんはスライドを使いながら過去の国際大会の盛り上がりや障害の度合いによってクラス分けし、対等な勝負を行う仕組みなどを説明。出場する投てき種目では、飛距離に障害の度合いを加味した点数で順位が決まることなどを紹介し、職員たちは興味深そうに聞いていた。
小曽根さんは2006年、22歳の時に医療事故で脊髄を損傷し、両下肢体幹機能障害に。胸から下が動かせず車椅子生活となった。リハビリに励むなか、同じ施設に通う人たちに刺激を受けてパラスポーツを開始。円盤投げは練習を始めたその年に国際大会に出場するなどすぐに頭角を現した。これまで2010年にアジアパラ大会、13年にはフランスで開催された世界選手権に出場した経験を持つ。今大会で出場する3種目の日本記録を持ち、日本トップクラスの選手として活躍している。
東京見据える
これまでの職場ではフルタイムで働いていたが、練習により打ち込める環境を求め、今年の4月から葉山町で非常勤職員として週4日、働いている。休みの日は障害者スポーツ文化センター「横浜ラポール」で練習を積んでいるという。
山梨町長は「町として小曽根さんの活躍をきっかけにパラスポーツの普及に努めたい。悔いのないよう全力を尽くしてほしい」とエールを送り、小曽根さんは「このような機会を作ってもらい嬉しい。これまで国際大会ではメダルを取ったことがないので、今回こそ目指す。2年後の東京パラリンピックへ弾みとなるような結果を残したい」と意気込みを語った。
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